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俳優やタレントとしても活躍中の漫画家・蛭子能収の長編映画初主演作品がついに完成した。その名も『任侠野郎』。タイトル通り、60~70年代に一世を風靡した東映ヤクザ映画を彷彿とさせる、正統派の“任侠映画”である。監督は、『THE夜もヒッパレ』などの人気番組を手がけるテレビディレクターの徳永清孝。「蛭子さん主演でかっこいい作品を作りたい」との思いから、今作で初メガホンに挑む。そして脚本は、ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズなどで知られる福田雄一が担当。エンタテインメント界で今、最も注目を集めるクリエイター二人のコラボ作品としても必見の一作だ。だが何より特筆すべきはやはり、主人公・柴田源治に扮する蛭子能収の、正々堂々の役者ぶり。テレビのバラエティ番組では常に笑いを振りまく彼だが、本作では一転、義理人情に厚い凄腕の侠客を、極めてシリアスな表情で演じ切っている。その朴訥とした佇まいや口調からにじみ出る“人間力”が、暗い過去を背負って生きる源治の孤独と悲哀を見事に表現しているのだ。さらには、代役なしで挑んだというダイナミックな殺陣や、自らが唱うオリジナル挿入歌など、まさしく“かっこいい蛭子能収”がスクリーン上に溢れ返っているのである。
また、脇を固める豪華共演陣も要注目。柳楽優弥、大谷亮介、中尾明慶、やべきょうすけら、今や日本映画界に欠かせない存在となった面々が、巧みな芝居で任侠の世界に生きる男たちを好演しているほか、トリンドル玲奈、橋本マナミ、橘ケンチ(EXILE)、北原里英(NGT48)といった近年成長著しい若手俳優たちが、魅力的なキャラクターを体当たりで熱演。加えて、心優しき商工会長を演じる安田顕と小狡いヤクザの組長に扮する佐藤二朗の存在感は圧巻。的確かつ遊び心に満ちた二人の怪演は、一度見たら目が離せなくなってしまうはずだ。
往年のヤクザ映画ファンは“王道の任侠映画”の世界を、テレビ好きの諸兄は“いつもとは違うかっこいい蛭子さん”の姿を、心行くまで堪能できること請け合いの『任侠野郎』。「『どんな作品になってるんだ?』と疑問に思いつつも、温かい目で観に来ていただけたらありがたいです」とは、本作完成直後の蛭子能収のコメントだが、いずれにせよ、誰もが忘れられない強烈な映画体験をもたらしてくれることは確かだ。